30年で豊かさと人口は何倍になったか?

 

今日のグラフは、豊かさ(一人当たりGDP)と人口が30年(1990-2020)で「何倍」になったかです。「世界平均」では、一人当たりGDPは1.55倍、人口は1.46倍に増加しました。1990年にすでに豊かであった国々は、30年で人口も豊かさもあまり大きく変わらず、ほとんどが「1倍以上世界平均以下」の範囲にあります。

世界の国を、2020年人口が多い順に並べると、34・35・36番目にウクライナ・イラク・アフガニスタンが並びます。

この30年間に「人口が減少した国」は、ウクライナ0.85倍(△15%減)とロシア0.99倍(△1%減)の2ヶ国だけです。

一人当たりGDPが縮小して「より貧しくなった国」は、コンゴ0.59倍(△41%減)・ウクライナ0.72倍(△28%減)・アフガニスタン0.74倍(△26%減)の3ヶ国だけです。

ロシアの侵攻を受けているウクライナは、30年間で人口が減少(△15%減)し、かつ一人当たりGDPが縮小(△28%減)した世界で唯一の国です。

アメリカの侵攻を受けたアフガニスタンは、世界で最も人口増加が大きかった国です(3.14倍)。しかし一人当たりGDPは縮小(△26%減)しました。イラクも人口増加が著しいです(2.31倍)。

中国の一人当たりGDPは30年で11.65倍に拡大しました。それに次ぐのは中国に隣接するミャンマー6.98倍とベトナム4.99倍です。

人口増加が大きい国はアフリカが多いです。内陸国(landlocked country)であるコンゴは、人口が2.59倍に増加しましたが、一人当たりGDPは著しく縮小(△41%減)しました。

このグラフから気付くことは多すぎて、とても語りつくすことはできません。


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