自分へのクリスマスプレゼント SONY Xperia Pro-I

 

2021年12月15日発売の SONY Xperia Pro-I を買った。今の生活ではスマホはほとんど使わないわたしがなぜこんな高いスマホを買ったのかという理由を自分に向けて長々と説明したい。

今年2021年はハイエンドスマホでも撮影することができない動画を撮りたいと考えた。スマホはどうしてもレンズとイメージセンサーを大きくできない。大きなレンズを使わなければ超望遠映像は撮影できないし、センサーが大きくなければボケ味映像は撮影できない。スマホはこの弱点を電子的処理でカバーする。しかし電子ズームは映像を切り取って拡大するので画質が悪化する。ポートレートモードなどの背景ボケも電子的に作っているので不自然である。映像を趣味にする者としては光学的な本来の望遠やボケを撮りたい。

そこでまず24mmから2000mm（相当）のズームイン・ズームアウト映像が撮れるNikon Coolpix P950を買った。ウトナイ湖に行って数百メートル先のハクチョウやガンの群れを撮影することができた。これで映像の世界が拡がったがこのカメラはレンズが大きくて重さが1kgもあるので超望遠撮影以外には使いにくい。

次に2年前に買ったASP-Cセンサーミラーレスカメラ用に開放F1.4の単焦点レンズ を買った。窓の外に舞い降りる雪にピントを固定してスロー撮影してみたらなかなか美しい背景ボケ映像になった。しかしこの構成で動画を撮影するにはジンバルに載せる必要がある。手持ちのいちばん軽いジンバルに載せると1,413gの構成になる。セッティングに手間取るし長時間撮影には重すぎる。

今年の動画のほとんどはDJI Pocket 2を使った。タッチ操作モニターがとても小さく老眼のわたしには映像確認も操作もほとんど無理なので、Insta 360の炭素繊維ポールにカメラとスマホをつけてスマホで映像を確認しながら撮影している。晴れた日の日中であればこれで十分に美しい動画が撮影できるが、太陽が雲に覆われるとがくっと画質が落ちる。もう少しセンサーサイズが大きくて軽いカメラが欲しいと思っていた。

というわけでSONY Xperia Pro-Iをポチってしまった。以上のような状況にあったわたしを惹きつけたポイントは何か理由を挙げていきたい。

まず、スマホとしては最も大きな1インチサイズイメージセンサーである。それが光学的に多少のボケを生む。ボケを避けたいときは手動でF2.0からＦ4.0に絞ることができる。スマホは光学的にボケないので絞り機能があるスマホは今のところ他にない。

カメラ並みの画像処理エンジンを搭載しカメラ並みの多様なマニュアル操作が可能である。動かせる幅は小さいがマニュアルフォーカスも可能である。

アプリで操作し結果映像を確認するモニターが大きく高精細で老眼のわたしを大いに助けてくれると思う。またある程度有効な防水・防塵対応なので雪の中でも撮影ができそうである。

映像編集の世界を拡げてくれそうなのが4K120fpsで撮影できることである。ただし発熱が大きいらしいので乱用には注意したい。

電子的手ブレ補正は立ち止まってカメラを動かして撮影するくらいなら十分有効なようである。しかしクロップされるし、わたしはジンバルの滑らかな安定感が好きなので、歩きながら撮影にはスマホ用ジンバルを使おうと考えている。

最後に価格である。同程度の性能のスマホに比べて少なくとも5～6万円（3割前後）は高い。そこが購入を逡巡したポイントである。スマホ性能はどんどん進歩するのですぐに陳腐化するであろうし、スマホカメラの電子的処理も更に高性能化が進むであろう。しかしそれでは映像を趣味とする人間にとっては全く楽しみがないから高性能スマホは買わないことにしていた。これは「スマホとしても使えるコンパクトカメラ」として買ったのである。カメラの価格としても割高だが2台を別々に買って持って歩くよりは使い勝手がよいと思う。

（12月15日追記）

12月11日にポチった「自分へのクリスマスプレゼント SONY Xperia Pro-I」。発売日「12月15日にお届け予定」と自動応答メールがきた。いやいやここは北海道石狩だぜと思っていたが、発売日12月15日午前0：01（14日夜寝る前）に「商品発送のお知らせ」メールが来た。発売日配達指定で受注後即発送していたわけだ。SONYやるじゃないか。

カメラは必需品ではなく嗜好品である。欲しくなってポチってしまっても時間がたって冷静になると多額の出費を後悔してキャンセルしちゃったことが幾度もある。今は「半導体不足」で予約注文を受け付けながらいつ届けられるか分からないという他のメーカー（キャンセル済み）とSONYは違った。キャンセルしたくなる隙を与えなかった。それだけでもSONYはたいしたものだと思う。

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生存期間　71年と83日　誕生日9月21日
石狩に住み始めて　4年と160日　2017年7月6日から
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