マクロ シャロ―フォーカス フォローフォーカス

 

動画撮影のカメラワークでやってみたいことにフォローフォーカスがある。たとえば、人物の横顔のアップの背景は玉ボケしていてその人がどんな場所にいるのか分からないところから、背景の街の様子がふわっと浮かび上がってくるというようなシーンである。カメラワークとして動かすのはレンズのフォーカスリングである。

上の動画の最初のシーンはNikon Z50にAFS Micro NIKKOR 40mm 1:2.8Gというマクロレンズをつけて撮ったものである。ピントが合っているキー列の手前と向こうのキー列にはピントが合わずボケているこのように1cm奥と1cm手前がボケているということはピントが合っている距離の奥行きがきわめて薄いということになる。これを被写界深度が浅いとかシャロ―フォーカスという。逆に言えばシャロ―フォーカスだから被写体以外がボケる。マクロはシャロ―フォーカスになる。

カメラのイメージセンサー(受光部分)が大きく、絞りが開いている(光が多く取り込める)ほど、シャロ―フォーカスになる。またマクロのように被写体に寄れば寄るほどシャロ―フォーカスになる。だがセンサーサイズが小さいカメラは被写界深度が深くてボケずらく、逆に手前から遠くまではっきり映る良さがある。これをディープフォーカスあるいはパンフォーカス(日本国内の造語だがもっぱらこちらが使われる)という。イメージセンサーサイズが大きい高級カメラは逆にパンフォーカスが苦手で絞りを絞って光の取り込みを少なくする必要がある。

わたしの持っているカメラでシャロ―フォーカスにできるのはセンサーがASP-CサイズのNikon Z50に明るい単焦点レンズを組み合わせた場合だけである。ズームレンズは焦点距離を変えられるが一般に光を多く取り込みにくいのでシャロ―フォーカスになりにくい。

距離が離れたAとBにピントが合ったときのフォーカスリングの位置を記録しておき、AからBあるいはその逆にフォーカスリングを動かして、だんだんAがぼやけてその分だんだんBがはっきり見えてくるというような映像の動きをつくる。記憶したピント位置をフォローしてフォーカスリングを動かす操作なのでフォローフォーカスと呼ぶと思う。

上の動画の2つ目のシーンはオートフォーカス(AF)でレンズキャップからマウスにフォーカスを動かしてみた。フォーカスはどうやっても素早く変わりフォローフォーカスのようなじんわりとしたやわらかな変わり方にはならない。

そこで3つ目のシーンはマニュアルフォーカス(MF)でフォーカスリングを文字どおり手で動かしてみた。ピントが合っているところの色が変わるピーキング表示にして、ピーキング表示が出るまでレンズのフォーカスリングを回していく。フォーカスリングを回すときカメラも動きやすいので動かないように操作するとか、フォーカスリングを一定かつ最善の速度で動かす、といった練習を重ねる必要がある。

さてフォローフォーカスの操作練習をしたら、実際にどのようなシーンで使うかいろいろ空想を巡らせるのも楽しい。

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生存期間 71年と45日 誕生日9月21日
石狩に住み始めて 4年と122日 2017年7月6日から
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