マニュアルフォーカス動画撮影の練習と大きな玉ボケ

上の動画は、レンズ交換式カメラに装着したレンズのフォーカスリングを直接手で動かすマニュアルフォーカス(MF)の練習映像である。このようにフォーカス(ピント)をわざと大きく外したシーンは映画でよく使われる。イメージセンサーサイズが大きいカメラに明るいレンズをつけてフォーカスを外すと明るい点が丸くにじんで大きくなる。これを「玉ボケ」という。丸くふんわりした大きな玉ボケはレンズが高性能でセンサーサイズが大きい証である。スマホやレンズ交換できないカメラはマニュアルフォーカスができないのでこういう大きな玉ボケシーンを撮影することができない。

冬は、サッポロホワイトイルミネーション小樽雪あかりの路など、夜景やイルミネーションを撮る季節である。夜の動画撮影は難しく、気温が氷点下になると更に操作が難しくなる。そのため過去2年は思ったような撮影ができなかった。今年の冬こそそのリベンジを果たしたい。そして夜景を撮るなら玉ボケシーンに挑戦したい。

一昨日YouTubeの推奨動画にまんまとはまって新しいハイエンドスマホGoogle Pixel 6を衝動的にポチってしまった。しかし今日冷静になってキャンセルした。現在は半導体不足やパンデミックの影響などで海外製造品はすぐには手に入らない。それで発送されない間に冷静に戻ってキャンセルすることができたのは幸いだった。

そもそもスマホでは撮れない動画を追求してきたのである。スマホは大きさと厚さの制約があってセンサーサイズとレンズに限界がある。それでもこの弱みを電子的に補っていて、データ処理能力向上によって新しいスマホほど出来ることが多くなってきた。

しかしスマホはマニュアル撮影ができない。なぜかというとレンズにマニュアルで動かせる余地がほとんどないからである。ただ最近のスマホには少しだけ光学ズームできたり絞りを1段だけ切り替えたりできるものもでてきた。しかしスマホの光学ズームは35mm換算でせいぜい60mmくらいで普通のカメラの基準では望遠とはいえない。絞りも1段切り替えられるだけでないよりはましという程度である。

高価なハイエンドスマホでも到底撮影することができない動画は超望遠マニュアルフォーカスである。

まず超望遠は、光学で35mm換算24mmから2000mm相当までズームイン・ズームアウトできるNikon Coolpix P950をすでに持っている。これはスマホなみにセンサーサイズが小さいレンズ一体型カメラでハイエンドスマホよりも価格が安い。ただ望遠レンズが大きいため重さが1005gもある。持ち歩くだけでも大変である。しかし立ち止まってしっかり構えて撮影すれば手振れ補正が5.5段と強力なので単体で運用ができている。

次にマニュアルフォーカスは、スマホよりはるかにセンサーサイズが大きいNikon Z50単焦点の明るいレンズ(F1.8)をつけると、①背景がきれいにボケ、②暗所で感度(ISO)を上げなくても撮影でき、③マニュアルフォーカスで意図的にボカしたりピント位置を意図的に動かしたりすることができる。素晴らしい組み合わせだが構成全体で620gになる。

この構成はカメラにもレンズにも手振れ補正がないのでジンバルに載せたいが、ジンバル自体が1kgもあり、またレンズが35mm換算55mm相当なので歩きながら周囲の景色を撮るメインカメラとしては画角がだいぶ狭い。画角の広い広角レンズは恐ろしく高い。だからこれも立ち止まってしっかり構えてなんとか単体で運用できないかと練習しているのである。

歩きながら周囲の景色を撮影するメインカメラは、センサーサイズがスマホなみに小さくて軽いジンバル一体型カメラDJI Pocket 2を使っている。センサーサイズは1/1.7インチ、レンズはF1.8と明るく、ほぼハイエンドスマホ並みである。スマホと違ってシャッター速度を固定できるので、交流電灯の明滅サイクルより長い1/25秒に固定すればフリッカーという明滅が起きない。重さは僅か117gで、ハンドルや操作用スマホをつけて500g程度である。正直これでも長時間撮影していると重たい。だから1kgのジンバルにカメラを載せて撮影を続けるのは明らかに無理がある。

はじめの玉ボケの話に戻ると、映画では回想シーンに入るときや出るときに使われたり、夜の街のヘッドライトやテールライトの玉ボケから街の様子にフォーカスを合わせていくといったシーンがよく使われる。やってみたい憧れのシーンである。わたしの持つ安物の機材でそれを実現するにはかなりの練習を重ねる必要がある。練習しておかないとまた現場で失敗してしまう可能性が増える。

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生存期間 71年と55日 誕生日9月21日
石狩に住み始めて 4年と132日 2017年7月6日から
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