YouTubeチャンネル tooru ozawa のトップページに動画再生リストを2つ追加した。「ドローン映像」と「超望遠・マクロ・背景ボケ 映像」である。
これらはスマホやアクションカメラでは撮ることができない映像である。人間の眼ではほぼ見ることができない映像でもある。
これらの映像を撮るには専用機器が必要である。再生リストは専用の機器をだんだん使いこなせるようになった歴史を現在から最初に遡る。最初の方の映像はガッカリなところもあるが、それを使いこなす難しさや面白さの記録になっている。撮影技術や撮影アイデアの成長ぶりを自画自賛しているのである。
空撮には当然ドローンが必要である。機体は、高度を上げる下げる・前に近づく後ろに離れる・左右にスライドする・右回り左回りに旋回することができる。機体の動きだけで4方向に倒れるスティックが2本で8方向もあり、そのうえカメラのチルトダイアルで水平から下に傾けたり下から水平に戻したりする2方向がある。これらをどう動かしてどんな映像を作るかをあらかじめイメージ作りしておかないと、上空でどうしようか考えているとどんどん電池を消費してしまう。
パン(機体回転)とチルト(カメラの下向き操作)をゆっくりかつ一定の速さで動かすのがとても難しい。一定にならないと映像はスムーズではなくなる。無線で映像を受けるモニターは遅延するので確認が遅れるし、晴れた日にはモニタの液晶はよく見えない。経験と勘が必要になる。上手くいった映像は嬉しいし失敗した映像は理由を考えて次回の教訓とする。
超望遠は最近始めた。歩きながら撮影しているとき、遠くに見えるものをもっとよく(大きく)見てみたいと思うことはきわめて多い。それで超望遠専用カメラNikon Coolpix P950を買った。
動画には動きが必要である。新しく加えたかった動きは滑らかで大きなズームイン/ズームアウトである。これが単体でできるのはレンズ一体のハンディカムかコンパクトデジタルカメラだけである。Nikon Coolpix P950は35mmフルサイズ換算で24mmから2000mmまで83倍のズームイン/ズームアウトが滑らかにできる。5.5段の手振れ防止がついているので超望遠域でも手持ちでなんとか撮影できる。これではるか遠くの水鳥を撮影するという新しい世界を手に入れることができた。
マクロは、定義的には実寸以上の大きさでフィルムあるいは画像センサーに映すことである。小さなものを大きく映すにはレンズ先端が被写体に接近できる(最短撮影距離が短い)必要がある。マクロレンズは被写界深度(ピントが合う奥行)がきわめて浅いので背景が完全にボケて被写体だけが浮かび上がる。しかしその分動く被写体にピントを合わせ続ける動画を撮るのは難しい。
Nikon Z50に50-250mmズームレンズ+マクロコンバージョンレンズRaynox DCR-250で花のおしべやめしべや花に来た昆虫などの撮影を試みたが動画は難しく結局このときは静止画写真しか撮れていない。写真でいいのではないかという気もしている。
背景ボケは、被写体だけにピントがシャープに合って背景がボケることである。被写界深度を浅くすることで実現する。
スマホやアクションカメラは被写界深度が深いので近くから遠くまではっきり映る。しかし背景ボケは映せない。スマホは電子的処理で人物やモノなどのメイン被写体以外の背景をボケさせることができる。しかし不自然で微調整ができない。
Nikon Z50に明るい単焦点レンズDX AF-S NIKKOR 35mm 1.8Gをつけて、風に激しく揺れる桜の枝やライラックの花のアップを撮った。これは思った以上にとても美しい映像になった。
わたしのYouTube動画は、人に褒めてもらうためではなく、自分の進歩を文字通り「自画自賛」して喜んでいる老後の趣味である。
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