Nikonは蘇れるか?

 

YouTubeのおススメにニコンの最上位カメラNikon Z9の関連動画がずらずら出てくる。わたしもNIkonの廉価なカメラを2台(Z50とP950)持っていて関連動画をよく検索しているからである。

ニコンは光学兵器国産化のために1917(大正6)年に設立された日本光学工業株式会社が前身である。製品ブランドに合わせて社名をNikonに変更したのは1998年で、コンパクトデジカメが流行り出したころである。

近年の事業別売上高推移は以下のとおりで、主力の映像事業部門(黄色)の衰退ぶりが著しい

ニコンは静止画写真を撮るカメラとしては信頼性が高く世界の報道カメラマンになお愛され続けている。しかし、カメラ全体としては、アマチュア向けはスマホに取って代わられ、高級カメラも動画撮影性能が重視されるようになってシェアを落としてきた。写真ならNikonもいいが動画はやっぱりソニーだという見方が定着している。

そういう状況下で、今月Nikon Z9というフラッグシップ機が発売された。発売時点で競合他社のフラッグシップ機を凌駕する性能スペックである。とくにニコンが弱かった動画撮影性能もトップクラスである。

高性能の基盤はイメージセンサーと画像処理エンジンである。その電子部品が最高速・最先端であるから最高性能のカメラになっている。ニコンは半導体生産工場を持たないから当然委託生産である。

イメージセンサーはタワーパートナーズ セミコンダクター(TPSCo 本社富山県魚津市)が受託製造しているらしい。もともとパナソニックの半導体工場であったが、2014年に切り離され、その後パナソニックは完全撤退して、現在はイスラエル(51%)と台湾(49%)の企業が保有する会社となっている。映像系が強いらしい。

イメージセンサーと画像処理エンジンの連写・動画性能が遅れていたのをNikon Z9で追いつき追い越した。Nikonには根強いフアンがいて、その人たちが喜んで大いに沸いて、泣けたというひとさえいる。しかし他のメーカーもこれに追随するのは時間の問題であろう。これでNikonが生き残れるかもしれないという可能性は垣間見えたが、これで大丈夫ということにもなるまい。

ところで、Z9で撮影した動画は確かに抜群に素晴らしい。しかし、多様なカメラワークのある映像を撮るには、このカメラと大きなZレンズを載せられる大きなジンバルや三脚が必要である。わたしが持ち歩き取り回せる重さと大きさをはるかに超える。これらをひととおり揃えると価格的には軽自動車くらいになるし、そもそも使いこなせないのでこれを買うことは考えられない。

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生存期間 71年と40日 誕生日9月21日
石狩に住み始めて 4年と117日 2017年7月6日から
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