定点観測窓からピント固定動画の撮影練習

石狩の家で普段過ごしている場所は2階のパソコンデスクの前である。パソコンデスクの向こうに小窓があるがパソコンに陽があたるので普段はブラインドを下ろしたままにしている。ブラインドを上げると手稲山(1023.1m)が見える。この窓から手稲山の山頂まではおよそ15~16kmくらいである。

手稲山は1972年のサッポロ冬季オリンピックのアルペン競技とリュージュ競技の会場であった。今も聖火台が残っているが訪れる人は稀である。先日そこに行ったが写真を撮り忘れた。

雪が消える初夏以降は湿度が高いせいか手稲山はぼんやり霞んだシルエットで全く存在感が薄い。ところが秋が深まって晴れて空気が澄んだ日はくっきり見えて存在感が増す。しかし今年の秋は爽やかな秋晴れの日が極端に少なかった。10月18日朝に札幌気象台の初冠雪ニュースを知って今年はじめてブラインドを上げて手稲山の冠雪写真を撮った。

山は雪を被るとくっきりと近くに見え存在感が増す。岩手県盛岡市に住んでいた時、夏はあまり気にとめなかった岩手山(2,038m)が冠雪すると眼の前に大きく現れた。盛岡市内から眺める冬の岩手山は素晴らしく美しかった。東京では山梨県の富士山麓のゴルフ場に毎週通っていた。夏は富士山(3,776m)が見えることがあまりなく、見えても雪のない富士山は特別な山には見えなかった。しかし雪を頂いた富士山はやはり素晴らしく美い。

さて、冬の間は朝ブラインドを上げてこの小窓から冬景色を眺める。だからこの窓を『定点観測窓』と名付けている。しかし定点観測窓と手稲山の間には近隣の家々の屋根や電柱や電線がたくさんある。手稲山を動画撮影しようとしてもどうしても近い電柱や電線の方にピントが合ってしまう。

写真は撮りたいものにピントが合ったらシャッターを半押ししていればピントが固定されそのまま構図を動かしてもピントは変わらない。しかし動画は、構図を変えるとフルタイム・オートフォーカス(AF-F)がピントを他のものに動かしてしまう。

超望遠カメラNikon P950は15km先の手稲山の頂上に2000mm目いっぱいにズームインすることができる。AF-Fが山頂にピントを合わせたら、シャッター半押しではなく「AF-L」(ピントロック)ボタンでピントをそこに固定する。そうすれば電柱や電線が重なる構図に動かしても15km先の手稲山からピントが動かない。「AF-L」ボタンをもう一度押すとピント固定が解除されAF-Fに戻る。

冒頭の動画はその操作方法を確認し実際に使ってみる練習の動画である。カメラの操作は練習が不可欠である。とくに70過ぎの手習いではできると思い込んでいても実際の撮影現場ではミスが多発する。自動車の運転もカメラの操作も侮りや驕りは禁物であることを肝に銘じておく必要がある。

Nikon P950は「AF-L」と「動画録画」と「再生」の3つの小さなボタンがすぐ近くに縦に並んでいる。録画開始しようとして上のピント固定ボタンや下の再生ボタンを押してしまう。ファインダーやモニターを見ていても基本的に撮影している映像に気をとられ、カメラの状態表示に目がいかない。「あれ、録画開始されていない」と気づいたらもう一度録画ボタンを押して撮影しなおすが、間違って押した「AF-L」ボタンがどうなっているかを確認する必要がある。

撮影条件はファインダーやモニターに表示される。動画録画中を示す赤地白抜きのRECが左上、ピントロック中の AF-Lが左下に表示される。AE-L(自動露出ロック) はOKボタンの右を押せば有効にすることができる(全く知らんかった)。これらの表示を確認する癖をつけて使いこなせるようになる必要がある。

スマホと違ってカメラは出来ることが多く操作に慣れるのが難しい。しかしそれがカメラを操るという楽しみにつながるのである。

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生存期間 71年と32日 誕生日9月21日
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