縄文人と弥生人の特徴と遺伝子

 

YouTubeで「わかる歴史【古代日本】日本人はどこから来た?」という動画を観ていたら縄文人と弥生人の特徴の違いの説明があった。その違いを説明する絵をみていてふとこの写真を思い出した。これこそ縄文人(左)と弥生人(右)の見本ではないか?

それはさておき、現在人類の系譜については、非現生人類のホモ・サピエンスが20万年前から10万年前にかけておもにアフリカで現生人類へ進化し、6万年前にアフリカを離れて世界各地に広がったというアフリカ単一起源説が最も有力である。日本で発見された最も古い人骨は今のところ沖縄県那覇市の山下洞人で約3万2千年前のものとされる。

化石や遺跡などから出土した人骨から顔つきや身体的特徴の違いを研究するのは形質人類学と呼ばれる。

縄文時代は1万6千年前から3千年前とする説が有力である。縄文時代の遺跡から出土した人骨の特徴から推定されている縄文人の身体的特徴が縄文人の特徴である。

他方、弥生時代の始まりについては諸説あり有力といえる説に絞られていない。しかし縄文時代より後の時代のものとして発見された人骨には大陸で発見された人骨と酷似するものがある。したがって大陸から渡来した人たちがいたことは確実である。一般に弥生人の特徴とされるものは渡来人の特徴であってその時代に日本に住んでいた人全てに共通する特徴ではない。

さて突然話は飛ぶが、父系のY染色体もしくは母系のミトコンドリアのいずれかに由来する遺伝子の組合せをハプロタイプ(haplotype)という。そしてよく似たハプロタイプの集団をハプログループという。近年ヒトのハプロタイプから人類の系譜を調べる分子人類学が急速に進展している。

ジェノグラフィック・プロジェクトは、全世界のあらゆる地域あらゆる民族の遺伝子データを集め、人類の進化と移動の過程を明らかにしていくことを目標とした共同研究プロジェクトである。

2012年秋にGeno2.0がリリースされ2019年12月時点で140ヶ国100万人以上の人が自分の遺伝子情報を提供して参加している。これをきっかけに病気のリスクなどが予知できる23andMeなどのDNAビジネスが生まれた。YouTubeには23andMeなどを利用して自分の遺伝的由来を公開している動画が多数ある。

下の図は、Y染色体ハプログループ世界地図その地で優勢なハプログループと推定移住経路)である。

現在日本に住む人の優勢なハプログループは「D2-N55 Ainu/Japanese(Jomon)」と「O2b-M176 Korean/Japanese(Yayoi)」の2つが示されている。

D2はN55の子孫系譜で、2020年にハプログループD1a2aに名称変更された。3.5~4万年前に日本列島で誕生した日本固有のハプログループで、現在日本人の3割ないし4割(地域による)アイヌ系の人の75%がこのハプログループに属している。これが縄文人遺伝子と考えられる。

O2bはM176の子孫系譜で、2015年にハプログループO1b2に名称変更された。現在日本人の22(沖縄)~36%(地域による)このハプログループに属している。また現在の朝鮮民族で19~37%、満州族で4~34%、中国では最も多い雲南省で9.7%がこのハプログループに属している。これが弥生人遺伝子と考えられる。

ところで、弥生人の特徴として遺伝的に下戸(酒に弱いこと)があげられる。美智子は酒に強いが(単に好きなだけか?)わたしは酒に弱い(好きではない)。わたしたちはちがう人類(日本人)同士で結婚したのである。なんとなく納得してしまう。

※ 以上の話は全くの素人が半日ほど関連するWiKiページをさっと読んで自分なりに要約したものにすぎません。

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